井の中の蛙状態でのんびり生きていた街ねずみの
ガンバは、
ある日友人の
マンプクの誘いで港へと出かけ、なりゆきで港ネズミの集会に参加する。
しかし愉快で華やかな宴が閉じる頃、そこへ傷だらけのネズミが辿り着く。
『夢見が島では今、島ネズミ達がイタチ達に滅ぼされようとしている』 そう彼は語った…。
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アニメの方もとても素晴らしかったけれど、この原作も是非是非、お勧めしたい。
アニメではとりあげられなかったエピソードや泣き所もあったりする。
読み応え充分。大人が思わず唸ってしまう(良い意味で)ような台詞も満載だ。
ガンバと十五ひきの仲間たちは、実に様々。
全員を解説すると恐ろしく長くなってしまうので省略するが、
彼らの名前だけでもその個性の豊かさが結構想像出来ると思うので、書き出してみる。
ガンバ。
マンプク。ガクシャ。ヨイショ。シジン。
イカサマ。
ボーボ。オイボレ。忠太。
イダテン。アナホリ。ジャンプ。カリック。バレット。テノール。バス。
これだけの人数。無論最初からきっちり団結というわけにはいかない。
だが彼らの”ああでもねえこうでもねえ”とやいのやいのやっている所もまた、魅力だ。
彼らと一緒に旅を。
まるで自分が”十六匹目”であるかのように惹き込まれる極上の冒険小説だと思う。
最後に、
イカサマについて少しばかり贔屓語り。
曰くつきのサイコロを携帯し、悪びれた口調でまさしく”不良系”。
だが時折、誰も気付かないところが見えていたりする。
表向きしゃらくせえという態度をしたりするが、弱きものや澄んだものに敏感だ。
また、
イカサマはシリーズ通して”先逝く者”を見送るポジションな気がする。
彼だからこその見送り方は、何度読んでも涙の堤防を決壊させる。
どうにもこうにも、一番好きな奴である。
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