愛してやまぬ、
上田現。
眉間に皺を寄せ、ちょいとしゃがれた声で歌ってらした。
LA-PPISCH(
レピッシュ)時代も、ソロになってからも、
上田氏の作る世界は、何処か不思議で独特。
その雰囲気は…なんて言ったらいいかな、
”賑やかな通りからちょっと裏小路に入っただけなのに、
そこはあまりにひっそりとして、濃密な空気。
黄昏時は逢魔時。…まずい。何か出そうな気配だ。
どうやら自分はにんげんの来るべきではない所へ迷い込んでしまったようだ。”個人的にはそういう感触だろうか。
…参ったな。自分の言葉足らずが酷くもどかしいな。
ちなみにふらりと独りで写真を撮りに出ると、
不意に頭の中で上田氏の音楽が聞こえたりもして。
さて、
お名前をご存知なかった方でも、上田氏が書かれた曲を耳にした事があるかもしれない。
元ちとせさんの『ワダツミの木』は、この方の作詞作曲によるものである。
アルバム”
十秒後の世界”には、上田氏の唄による”ワダツミの木”が収録されている。
おっちゃんがとつとつと、そして切々と歌うワダツミは、
ちとせさんのうつくしく染み渡るものとはまた違った味わいがあると思う。
尚、個人的心情からこの記事におきましては、
通常の音楽ご紹介時のアマゾンアフィリンクは外しております。-------------------------------------------------------------------
”そろそろ切り札である現ちゃんの音楽紹介、しようかな。”
…この頃そんな風に思って、準備していた。
現ちゃんのライブがあった会場の側を散歩したりして、彼を思い出していた。
そんな矢先の訃報。
…まだ信じたくない気持ちで、ぶれにぶれ、何度もこの記事を書き直している。
(ご覧頂いた皆様、お見苦しくてすみません…。)
頂戴した素晴らしい音や景色は、これからも私の宝物です。
…ありがとうございました。